「システムエンジニア」として働いて7年目となりましたが、色々な現場を経験する中で、
「仕事が出来るシステムエンジニア」
には、共通して
「ある一つの特徴」
があることがわかりました。それは、
「念能力」
を使いこなしているかどうかです。
「念能力」を使いこなしているシステムエンジニアは、常人では考えられない仕事ぶりを発揮します。
例えば、以下のようなことが可能となります。
・1日100,000stepのコーディングをこなす。
・20人日(※)のタスクが3日で終了。
※20人日とは「1人でやるなら20日必要だよ」ってこと。
・2時間しか寝てないのに、翌日もなにくわぬ顔でいつも通り仕事をこなしちゃう(驚きの回復力を発揮)。
まだ使いこなしていないシステムエンジニア向けに、「念能力」の開発方法、利用方法をお伝えしたいと思います。
「念能力」を習得しよう
「念能力」を習得するために必要なステップを順序立ててご説明します。一つずつクリアしていきましょう。
精孔(しょうこう)を開く
念能力とは、誰しもが本当は内に秘めている力ですが、通常は「精孔(しょうこう)」と呼ばれるオーラの穴が閉じており、オーラを体に巡らせることができません。そのため、「念能力」を習得するには、まず「しょうこうを開く」ことが必要です。
方法は「ゆっくり起こす」か「無理矢理起こす」かの2通りがあります。自身が置かれているチームの状況等を踏まえ、適切な方法で、しょうこうを開きましょう。
ゆっくり起こす
炎上することがなく比較的落ちついたチームで働いていおり、かつ、上司が面倒見がよく優秀な場合は、「ゆっくり起こす」ことができます。
リラックスした状態で、易しめの案件をこなしながら仕事の流れを理解することで、自然にしょうこうが開きます。才能がある場合は半年程度で開く場合もありますが、覚えが悪い場合は更に時間を要する場合もあります。
リスクが少ないため、確実な方法です。
無理矢理起こす
「チームが常に炎上している」「上司がメチャクチャ怖い」といった場合は、「無理矢理起こす」ことになります。
常にプレッシャーを与えられ、難しい作業を割り振られたりムチャブリされても、「なにくそ!」と食らいついていくことで、しょうこうがひらきます。
これは「下法」とよばれる裏技なので、あまりオススメはしませんが、「ゆっくり起こす」よりも早く念能力を開花させることが出来ます。
基礎修行:念の基礎能力を向上させる
精孔(しょうこう)が開いたあとは、基礎能力の向上を目指します。そうすることで、一皮むけたシステムエンジニアにレベルアップすることができます。
纏(てん):基本パフォーマンスの向上
精孔(しょうこう)から吹き出るオーラを、体の周りにとどめます。システムエンジニアの基本動作「技術力」「業務理解力」「表現力」の質・速度が向上します。
絶(ぜつ):俯瞰的な視点
精孔(しょうこう)を閉じて、オーラを完全に止めます。「集中した状態」から一転して「落ち着いた状態」になり、物事を俯瞰的に見ることが可能となります。
何か上手くいかないことがあって「あぁ、俺焦ってるなあ」と思ったときには、迷わず「絶」を行いましょう。落ち着きを取り戻し、客観的に物事を見て判断することが可能となります。
練(れん):通常以上の高いパフォーマンスを発揮
オーラを増幅し、通常以上に多く出します。いつも以上に集中力が増し、あらゆる作業の質・速度が向上します。締切が近い時など、高いパフォーマンスを発揮
したいときは、迷わず「練」を使いましょう。
水見式:能力系統を把握する
基礎修行があらかた終了したら、次は自分の「系統」を理解しましょう。どんな能力者でも、6系統のいずれかに分類されます。
判別方法は「水見式」と呼ばれる手法を用います。水を入れたコップとに葉っぱ1枚を浮かべ、念を込めたときの変化により判別できます。ちなみに、私の場合は「(2)変化系」でした。
系統が分かったら、それ以降は各系統ごとに、独自の能力を開発(=「発(はつ)」の特訓)をしていくことになります。
◆水見式 各系統の変化一覧
・(1)強化系 :水の量が増える
・(2)変化系 :水の味が変わる
・(3)具現化系:水に不純物が発生する
・(4)操作系 :葉が揺れる
・(5)放出系 :水の色が変わる
・(6)特質系 :(1)~(5)以外の変化が起こる
「コップと葉っぱ1枚が、どうしても見つからない」という場合、アプリやウェブサイトでも判別可能です。しかし、実際の「水見式」に比べると正確性は今ひとつなので、参考程度にした方が賢明です。
自身の「系統」の特徴を把握しよう
今まで出会ったシステムエンジニアを「能力系統」毎に分析し、特徴をまとめました。自分の「能力系統」がどのような分野に秀でているのか確認し、今後のスキルアップに活かしましょう。システムエンジニアの仕事は多岐に渡るので、自分の系統にあった仕事で、能力を開花させていくことが大事です。
【系統①】強化系:チーム1のHeavyWorker、何事にも積極的
長所
何事にも積極的に取り組むチーム1の頑張り屋さん。上流工程でも下流工程でも、自分の役割を全うするためにスキル向上を忘れない。「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」は、2年目までには見事合格している。
他メンバーが嫌がる仕事も積極的にやり、それを楽しむことができる。積極性が低いメンバーへのカンフル材となり、チーム全体を強化する。理屈は通じず、自分の感性で動く事が多い。
短所
一本気過ぎるところがあり、熱中すると視野が狭くなることも多々。言わなくてもいいことを言ってしまうことがあり、時にチームの和を乱すが、普段の真面目ぶりによって大体許されている。仕様が固まっていない状態での、要件定義や仕様検討はちょっと苦手。大まかな方針が決まってからの仕事のほうが「強化系」は才能を発揮できる。
【系統②】変化系:折衝能力のカリスマ、頭が切れる奴が多い
長所
「具体化」⇔「抽象化」の変換が上手い。顧客の要求を落とし込み、システムの要件へと変化させるのに、優れた才能を発揮する。折衝能力が高く、相手の微妙な表情の変化を読みとり、適切な説明・プレゼンができる。計算高く、「感情」より「理屈」を優先する。
短所
本当は「不真面目・気まぐれ」な性格だが、猫をかぶっており、上手にサボる。真剣な顔つきで仕事をしていても、実はしょうもないことを考えてたりする。上司・後輩のミスによく気づくが、相手が恥をかかないようにその場では言わず、後でそっと教えてあげることが多い。空気をよく読める。プログラミングも出来る子だが、出来ればやりたくないと思っている。
【系統③】具現化系:チーム一の技術者。the職人肌。
長所
超凄腕の技術屋さん。リーダーとしては、絶対に他チームには渡したくない、絶対的な存在。超難しい仕様でも見事にプログラムへと具現化する。バグはめったにでない。また、ドキュメント作成能力も高く、ノリでちょちょっと作った資料が、いつの間にかチームの絶対的マニュアルになってしまうことが多々ある。
短所
下流工程においては実力を十二分に発揮できるが、上流工程は苦手。システム開発しかやりたくない「職人肌」である。なので、年齢を重ねると「とっつきにくい技術のおっさん」と、煙たがられることも多い。人当たりがあまりよくないため、取り扱いは要注意が必要であるが、一旦信頼関係を気づければ、唯一無二の絶対的なメンバーとなる。
【系統④】操作系:優秀なリーダー、指導者
長所
計算高い頭脳を持ち、物事全てを思った通りに運ぶ。高い技術力と業務知識を併せ持ち、ミスが限りなく少ない。リーダー・サブリーダーとして活躍することが多く、指導力が高い。緻密な計画を立てて完璧なスケジュールを引き、その通りに部下を操作
する。計画の中で、タスクの漏れはほとんどない。
短所
イレギュラーな作業に弱く、アドリブ力が低い傾向がある。頭が硬く、自分より格下メンバーの発言に耳を貸さないことも多々ある。
また、支配力が及ぶ範囲は念能力の優劣によりまちまちであり、大規模なチームを率いると、自分の計算通りにいかなくて失敗することがある。初めは小~中規模のチームを率いて経験を積み、少しづつ管理する規模を大きくしていくと、凄腕の管理者になることが出来る。
【系統⑤】放出系:優秀な管理者
長所
思い切りのよい仕事ぶりで、上司・部下からも一目置かれる存在。大規模な組織を率いる才能もあり、会社内外からの評価も高く、課長以上の役職が多い。
優秀な部下については、年次に関わらず評価し、重要なポストを任せていくことで、自分の手元から放出し、組織を活性化する。「自分より部下の方が優秀だな・・」と時々憂鬱になるが、2秒で立ち直る。
短所
管理業務に高い才能を発揮する一方で、技術力が低い傾向にある。ゆえに、タスクの重さをしっかりと把握せず、大雑把な仕事の割り振りをしがちであるため、操作系や具現家系の能力者が補佐してあげないと大変なことになりうる。
【系統⑥】特質系:天才肌で常人には理解不能
長所
常人には理解できない考え方の持ち主。新人のうちから、1教えただけで10出来てしまうくらいポテンシャルが高い。どんなロジックで行きついたのか不明だが、しらないうちに「最適解」にたどり着いちゃう不思議な存在。プログラミング等の「下流工程」に才能を発揮して「超凄腕の技術屋」になる場合もあれば、要件定義等の「上流工程」に才能を発揮する場合もある、不思議な存在。
短所
システムエンジニアは「論理」を追求する仕事なので、意味不明なロジックを出してくる「若年層の特質系」は扱いずらい。ある程度の仕事の「型」を憶えさせてからでないと、ハチャメチャな成果物になってしまう(しかし、まちがってはいないので余計に始末が悪い)。勘の良さは他の系統に比べてピカイチなので、ハマれば現場一の実力者になれるポテンシャルをもっている。仕事の「型」をしっかり理解し、論理性をもった中年層以降の「特質系」は、先輩の実力を余裕で飛び越えてしまい、誰にも止められない。
念の「応用技」を活用しよう。
念の基礎修業を経て能力を向上させていくと、以下7つの「応用技」に発展させることができます。凄腕のシステムエンジニアになるためには必須事項です。
凝:一瞬でバグを見抜く
目にオーラを集中させ、相手が陰で隠しているオーラを見抜く技。プログラムソースには、術者(プログラミング担当)の念が込められているため、数秒眺めるだけで、仕様の理解や、潜在バグを見つけることができる。
隠:都合の悪いことを隠す
オーラを相手から見えにくくする。顧客に何か説明する際に、資料から都合の悪い記載を隠すことができる。
円:敵(上司とか)の接近を事前に察知
オーラを通常以上にはなれたところまで広げる技。会いたくない顧客や上司が、自分が広げた円の中に入ると、感知して逃げることができる。
周:キーボード、マウスにオーラをまとう
自分の肉体だけでなく、持っている物体にまでオーラをまとわせる技。キーボードやマウスにオーラをまとわせることで、通常以上の入力速度が実現できる。しかし、オーラが強すぎるとキーボードやマウスが壊れてしまう。
硬:超緊急時、火事場の馬鹿力を発揮
練以上に、オーラを強化させることで「通常以上のパフォーマンス」を発揮することができるため、作業遅延による炎上時等に多用される。ただし、とても疲れるので、使いどころをまちがってはいけない。
堅:耳を防御し、叱責によるダメージの低減
オーラを増幅し、防御力を強化する。顧客や上司から念をこめて叱責されているとき、耳を堅でガードすると、ほとんどダメージを受けずにガードできる。
流:メリハリのある仕事ができる
オーラの比率を流れるように移動させる技。仕事の内容によってオーラをまとう量を調節することで、メリハリのある効率的な作業が可能となる。
3.まとめ
ハンターだけでなく、念能力は「システムエンジニア」にも重要な力であることが分かっていただけたかと思います。他の業種でも「天才」「支配者」と呼ばれる人は、念能力者である可能性が高いです。念能力を自由自在に使いこなすことは容易ではありませんが、会得出来た際のリターンは限りなく大きいですので、是非習得してみて下さい!