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★「システムエンジニア8年目」の血と汗と涙の記録★

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【考察】システムエンジニアに資格は必要なのか?

システムエンジニアに資格は必要か


IT系の資格ってたくさんありますよね。何年か働いているSEなら、一度は上司から

・「基本情報技術者試験受けなよ」

・「応用情報技術者試験受けなよ」

・「高度も受けなよ」

・「オラクルも受けなよ」

と、クドクド言われたことがあるのではないでしょうか。

しかし、働いているうちに自然と分かることですが

「できる人」=「資格を持っている人」

とは限らないのが、IT業界です。バリバリ働いて周りからの信頼が厚い「スーパーSE」が、実は「基本情報すら持っていないぜ!」なんてことも、ざらにあります。

そんな現状を見ると「システムエンジニアに資格なんていらないんじゃないの?」と思っちゃいます。

資格を取るのには相応の代価(「時間」「お金」)が必要です。大変な思いをして資格を取っても、大して意味がないのであれば、「無理して取りたくわー」と

そこで、当記事では「システムエンジニアに資格は必要なのか?」ということについて、色々な角度から考察してみました。

【1】「資格取得」とは「知識量の証明」

まず大前提として押さえておきたいのが、「資格取得」によって得られるものは「知識量の証明」であるということです。

つまり、資格を取得出来たということは「特定の分野について、ある一定の知識量を持っているよ」ということを、第三者から「お墨付き」を得たことになります。

【2】SEにおいて最も重要視されること=「業務経験」

SEにおいて最も重要視されることは、「知識」ではなく「業務経験」です

つまり、「知っている」という人より、「やったことがある」という人の方が、何倍も高価値な人材というわけです。

そのため、中途採用では「資格」の欄より、「業務経験」の欄の方が、圧倒的に重視されます。

なぜそうなってしまうのか、疑問に思うでしょうか。

 

では、分かりやすく、中学校のサッカー部を舞台に、考えてみましょう。

この記事を読んでいるあなたが、とある中学校の「サッカー部の監督」だったとします。

大事な大会の一週間前に、部員の一人がケガをしてしまいました。サッカー部の部員は、ケガ人を含めてちょうど11人しかいません。困ったあなたは、「臨時で助っ人を募集するしかない!」と考え、各学年に募集をかけました。すると、以下のA君、B君が「我こそは!」と希望してきました。

A君とB君のステータスは以下の通り。あなたなら、どちらを助っ人として採用しますか?

A君

・小学校1年~6年まで、地元のサッカークラブに所属していた。

・6年間サッカーをやっていたので、勉強したことは無いけどルールも分かる。

B君

・サッカーはやったことがない。

・サッカーを見るのは大好き。図書館にあるサッカー関連の本は全て読んで、ルールはばっちり。

当然「A君」ですよね。知識はあるけどサッカーをやったことがない「B君」が助っ人として入っても、どうせ足手まといになるのは明白です。

 

どうでしょう、お分かりいただけたでしょうか。

つまり、知識がある(=資格を持っている)だけでは「SEとして仕事がこなせる証明」にはなり得ない、ということです。

よって「資格を持っている(=知識がある)」という人より、「業務経験がある(=やったことがある)」という人の方が重要視されるので

「資格なんて意味がないよ」

と、IT業界ではよく言われてしまうのです。

【3】じゃあSEに資格なんていらない?
→あった方が「お得になる場面」があるので、あった方がいいよ

はっきり言って、お仕事的な観点だけでいえば、「資格」の有無なんて、あまり意味がありません。

しかし、資格を持っていることで、持っていない人より「お得になる場面」は多々あります。

なので、「一切損をしたくない」というのであれば、資格取得は積極的に行うべきです。

①昇格しやすくなる

会社が求める資格を持っている場合、昇格しやすくなることがあります。

例)お仕事のレベルが同程度の社員(C君、D君)がいて、どちらか一方を昇格させる場合

「C君→応用情報技術者試験に合格している」

「D君→IT系の資格をな~んも持っていない」

「C君」が昇格

また、「特定の資格を持っていない場合、昇格させない(又は、昇格しにくい)」なんて会社もあったりします(大企業に多い傾向です)。

②お祝い金をもらえる

会社によりますが、会社が定めた資格を取得できた場合、お祝い金をもらえることがあります。

大抵の資格は「数万円」程度ですが、難関資格の場合は「数十万円」なんて場合もあります。

 

③中途面接の時、ある程度の信頼につながる

中途採用の時は「業務経験」の欄が最も重要視されますが、「資格」の欄だって一応は見られています。

「資格」の欄に、ある程度のものが書かれていれば「お~こいつはちゃんと勉強してきたんだな」と、ある程度信頼を得ることにはつながります。

【4】まとめ

システムエンジニアとして最も大事なのは「業務経験」です。資格が無くても業務に支障はないため、「資格なんて必要ないよ」とよく言われています。

ですが、資格を持っていると、持っていない人よりも得をできる場面も数多くあります。

これから「何か資格を取ろうかな」と考えている方は

「資格取得にかかる労力」

「資格取得によって得られるリターン」

をしっかりと天秤にかけてから、資格を取るかどうか決めて下さい。

「無駄な時間」「無駄なお金」は使わないに限りますよ!